どんな境遇に
あったとしても
あなたの笑顔
やさしい心が
皆の生きる力となる
6月になりました。4月、5月と師父を送る日々。いつかはと思っていた日々が現実となり、最期の看取りから葬送の儀式を執り行い、無事納骨までを終えることが出来ました。お心を寄せていただき心より感謝申し上げます。 住職となり、払子を振って引導を渡す立場となりましたが、遺弟として座し、師父を霊山浄土へと導いて下さった導師の歎徳の文や弔辞において、師父の来歴を仏様にお伝えいただくことの有り難さをしみじみ思いました。引導を渡すとはまさにこのことで、法号を授与し、檀家様お一人おひとりがこれまで培ってこられた人生の徳を讃えて、このような方がそちらに参りますので、どうぞよろしくお願いしますと送り出すような葬儀とは温かな葬送の儀式なのです。そこにご参列の皆様のお題目が添えられるのですから安心して旅路を進むことが出来るのです。それは送り出す遺族にとっても同じ。導師と一緒に故人を送り出すことによって無事にお務めを果たせたことへの安心をいただく儀式なのだと思いました。 四十九日忌の回向で読ませていただく『上野殿母御返事』には、「今日は四十九日にならせたまえば、一切の諸仏、霊山浄土に集まらせ給いて、あるいは手にすえ、あるいは頂をなで、あるいはいだき、あるいは悦び、月の始めて出でたるがごとく、花の始めてさけるがごとく、いかに愛しまいらせ給うらん。」と、このようなお気持ちで日蓮聖人が待っていて下さるといいます。住職として人の臨終から葬儀、その後の供養を行うことの大切さを伝えていくことを身をもって師父から学んだ日々でした。
6月からヨガや写経会、テンプルモーニングも始めます。8月までのスケジュールをまとめました。あなたの笑顔、優しい心が皆様の生きる力となりますようにこれからも頑張ります。ちなみに「妙法蓮華経五百弟子受記品第八」の一節、「大神通を得て 身より光明を出し飛行自在ならん」からのお言葉です。